現代の結婚調査

探偵や興信所などの調査会社が昔から請けていた結婚調査。

最近、この結婚調査の需要が増えてきていると聞いています。

ある探偵事務所の人の話では昔の結婚調査と最近の結婚調査では調査内容の傾向に大きな違いがあると言います。

以前の結婚調査では恋愛にしろ、お見合いにしろ結婚を考えている相手の人に対しての情報は最低限、いろいろと知っており、その情報をベースにして更に知りたいことを調査したというのです。

昔は携帯電話もなく、手紙や固定電話でのやり取りに始まり、相手の家に行き来したり、自然と相手の家族とも何かしらの接点があったとする時代であったといえます。

そして結婚観も女性であれば絶対に気になるのは相手のことばかりでなく、ご両親であったり、その兄弟といった親族についても知らなければならなかったという環境であったと言えます。

それは「嫁ぐ」という結婚観が強く関わっていたとされます。

ですから昔の結婚の前には双方の身上書を取り交わしたりするのが常であったとされ、その身上書に基づき、結婚調査をすることも多かったみたいです。

今の人たちにしてみれば「身上書」って何?っといった感じではないでしょうか。

「身上書」とは当人を含め家族について名前、生年月日、最終学歴、職業などを書いて結婚を考えている人のご両親に渡すもので、当然、相手側も同じような身上書を書いて渡し、取り交わすことが結婚前の約束事みたいになっていたのです。

ただ身上書に書かれた内容の真偽から書かれていない相手家族の実態を調査して調べることを結婚調査として探偵事務所などは請けていたとされます。

確かに身上書では簡単なことしか書いてないのが一般的です。

ですから相手についてはある程度面識があって性格的なことは把握していたとしても相手家族がどういった人が全く分からないのでそれぞれどういった人なのか、それこそ資産はどの程度持っているのかなどを詳細に調べたのです。

やはり両家にとっては今後、親戚となる家ですのでどうしても気になる部分ではあるのでしょう。

中には家柄や信仰宗教、思想面なども気にする人も多かった時代だったので、こういった部分を特に調査して欲しいという依頼もあったと聞いています。

ところが現代では根本的に違ってきています。

まず子供達が成人するとひとり暮らしする人が増えてきている環境です。

同じ地域に両親が住んでいても独立し家を出てひとり暮らしをする人が増えてきているという点です。

そして結婚についても当事者同士が既に結婚を決めてしまい、中にはもう子供を授かっている、いわゆる「できちゃった婚」も増えているということです。

こうした恋愛関係の中で最近はインターネットの出会い系サイトや婚活サイトで知り合ったという人も増えており、中には信じられないかも知れませんが本名や住所も知らないで結婚相手と決めてしまう人もいるくらいだそうです。

そんな馬鹿な人がいるのか、と思う人も多いかと思うかも知れないのですがこれが現実なのだそうです。

そして結婚という現実に直面し慌てて結婚調査というか身元調査を含めた調査をしたいという人が増えてきているのだそうです。

確かに現代では携帯電話の通話やメールだけで相手のことを信用、かなり以前から面識でもあったかのように振る舞い、いろいろと知っていると思っていたもののいざとなると相手のことを殆ど知らないで交際していた事実に気付いたり、気付かされたりして結婚調査を依頼する人が増えて来ているのだそうです。

こうなるとまず相手のことを知ることから始めなければなりません。

最近ではインターネットを利用した「にわか結婚詐欺師」的な男女も増えてきており、初動調査的な身元調査や結婚調査が増加してきているのです。

意外にも結婚に対しては核家族化している影響からか家族に対して深く調べておこうという人も少なくなってきているようです。

実際に結婚式を盛大に挙げてという人も少なくなり、入籍だけで済ませる若いカップルも多く、この点でも以前とは大きく変わってきているのかもしれません。

しかも離婚に対して以前ほどの罪悪感は誰もが重く感じなくなって来た傾向もあると言うことです。

そんなこともあり昔ながらの結婚調査は減少し現代的な結婚調査が増加してきているのです。